「クラウド化する世界」を読了
以下感想↓
1.ニコラス・カーって結構若い人なんですね。
めっちゃおじいちゃん(バフェット並みの年齢)を想像してた。
2.原題は「The Big Switch: Rewiring the World, From Edison to Google 」だけど、どうして邦題がクラウドうんぬんになるんだろう?(SuperCapitalismが「暴走する資本主義」になるのと同じくらい謎orz)
3.ニコラス・カーは「IT Doesn’t Matter(ITにもはや戦略的価値はない)」の文章がセンセーショナルすぎて、ちょっとWebマンセーな超楽観主義やIT導入すれば皆ハッピーになるべ的な安易な発想に対する「冷やし玉」な論説がフューチャーされがちだけど、それはハーバードで修士を取ってハーバードビジネスレビューの編集者をやってきた経歴故だからだと思う(シリコンバレーで働くプログラマーでないから一定の客観性があるのかも?)
4.19世紀の米国で電力がインフラとして普及する歴史(プロセス)を辿れるだけでもこの本は読めるよね。
5.ていうか結構文章が読みやすかった。かの404の書評のネ申がblogで取り上げた「クラウドソーシング」や「ウィキノミクス」とか「インフォコモンズ」とか僕の中ではイマイチだったけど(というより自分がバカで脳みそが高性能でないので全然理解できなかっただけなのだけど)、この本はサクサク読めた。これって著者がハーバードビジネスレビューの編集者をやってたということも少しはあるのだろうか?
6.「クラウド化」ってまたケッタイなバズワードが出たもんだと思ってたけど、要はPCやソフトウェアやシステムも全てインフラとして楽して低コストで使えるような感じになればいいじゃなくね?みたいなことなのかもね?
7.数日前に参加したIT勉強会でクラウドコンピューティングの話を聞いた際に、社内の重要なデータをインターネット上にホイホイ置くもんかね?みたいな素朴な疑問があったけど、これって例えば毎月の給料ないし現金を自分は家や財布にすべて持ってるか?といえば、銀行の口座とかに預けて、必要になった時にATMで引き落としたり預けたりしているのと理屈と一緒かもね?ってこの本を読んで思った。
8.紙媒体はいろいろな情報がワンセットとして凝縮してパッケージ化されていることに(広告枠を提供して広告料金をゲットする上でも)意味があるというのはなるほどねと思った。でもって紙媒体が不振だからといってオンライン事業に将来性を見いだしてネットでコンテンツのバラ売り(Unbundling)ということをすれば、それはおのれの首を絞めるというのも確かにそのとおりだと思った。
9.新聞社系サイト運営によくありがちなパターンというか罠は僕も前からずーと思ってたのだけど、この本でも一応ツッコンでましたね。そりゃフツーは誰でもツッコむところだから、当たり前なんだけどね。
10.ニコラス・カーの前著「ITにお金を払うのは、もうおやめなさい」は今度探して読んでみよう。